畳のお手入について
新畳、表替え施工後、畳表を空拭きして頂きます。
畳表は粘土(泥)が付いています。これは、焼け防止と艶出しの効果が有ります。水拭きをしてしまうと、粘土が取れて日焼けが早まったり艶も無くなる事が有ります。施工後、軽く掃除機掛け後に空拭きを一度、行って下さい。
普段のお手入れは、こまめなお掃除です。
畳の目に沿って掃除機掛け又は、ほうきで掃いて下さい。
掃除の時は、同時に窓を開け、空気の循環をお願い致します。
カビ、埃による喘息等の予防にも成ります。
カビについて
畳は生き物です。
新しい畳表は施工後約2年程の間は水分(湿気)をかなりの量を吸収します。最大でペットボトル(500ml)一本分程の水分を畳1枚(藁床)で吸収すると言われています。特に梅雨時期は湿気をかなり吸い込みます。梅雨が終わった8月頃にカビが発生する事が多いです。
畳は、水分を吸収、発散する作用が有りますが、発散しきれない水分が原因でカビが発生します。
梅雨時期には、エアコンのドライ(除湿)を3~4時間程かけるのもカビの予防に成ります。晴れ間が有る時には、窓を開け、空気の循環もされて下さい。新しい畳表の時には、洗濯物の部屋干しは避けるようにして下さい。(カビには絶好の栄養です)
現代の家屋は気密性が高い為、空気の循環、掃除をこまめにお願い致します。
昔の家屋では、縁の下等からのすきま風も有り、湿気もこもらずカビの被害はほとんどと言って良い
程、有りませんでした。マンション等、北側のお部屋では、結露も発生しますので注意が必要です。
当店での畳表保管場所は、6畳ほどの広さですが、6月下旬~9月初旬までエアコンのドライ(除湿)
を24時間つけております。梅雨時期では、同時に除湿機も使いますが、1日で約3リットルもの水が溜まります。快適な生活をする為にも、普段からの、こまめなお掃除、空気の循環、梅雨時期には除湿、をお願い致します。
カビが出てしまったら
普段から御留守がちなお宅も有り、お掃除や空気の循環も中々出来ないと思います。
もし、カビが発生してしまったら、軽度な物でしたら、畳の目に沿って掃除機で吸い取り、アルコールを含ませた雑巾等で軽く拭いて下さい。掃除機掛けの際、窓を開け、窓側(外側)に向けて扇風機を使うと良いです。他の場所にカビの胞子が飛ばないように、隣の部屋や押し入れ等は締め切って下さい。
当店では、年間を通して畳専用のカビ止め剤(新畳、表替え時)を噴霧しています。