畳替えの種類
裏返し
裏返しは、新畳、表替え後、現在付いている畳表を裏返して使う事です。
裏返しの時期は、2~4年程が畳表の痛みも少なく良いでしょう。ちょっとまだ勿体無いかなぁ?と言う時期の方が、焼けの進みも少なく綺麗です。裏返しをしてからは、使えるまでお使い下さい。
畳表の質(下級品の畳表等)や使用状況で裏返しが出来ない場合もございます。擦れが酷かったり、シミを付けてしまった時等はできませんのでご了承ください。
表替え
表替えは、現在使われている畳床を使い、畳表を張替る事です。
裏返しをして数年、酷く汚れて来た。裏返しをして無いが、衣服に畳表のカスが着くように成った。
などの時が、表替えの時期です。
新畳
新畳は、畳床が座布団の用にフカフカしたり、湿気、シロアリ等の被害が出た時に畳床、畳表を全て新しい物にする事です。畳床は、当店では現在、藁床、建材床が有ります。
対応年数は、湿気や使用状況により違いますが、藁床で30~40年、建材床で10~20年が、大体の目安です。
畳替え時期の目安
画像の様に白く成ったら表替えの時期です。上質な畳表でしたら、この位でも裏返しが可能です。(表替え、又は新畳後、裏返しをしていない時)
畳おもてについて
畳表には色々と種類(下級品から上級品)が有ります。こちらは一例です。
糸引き表 こちらは一目に4本の綿糸で編んでいます
麻引き表 こちらは一目に麻糸2本、綿糸2本で編んでいます
安い品よりも高い品の方が丈夫な糸で編むので、それだけイグサが詰まって長持ちします。上質の品ほどイグサも長く綺麗です。
また、10年程経つ建材床や腰の無くなった藁床などには上質の畳表が付けられないことがあります。畳表を畳床に張るのですが、上質な畳表ほどしわが出ない様に引っ張ります。しわは取れたが床が表に負け縮んだり、建材床ではそりが出てしまいます。
光の具合
年に数件、畳表の色が違う、縁の色が違うと言われます。これは光の具合で違う様に見えます。
また、畳縁は玉虫に成っており、縦横の繊維の方向と合わせ、光の当たりかたで、色が違うように見える事も有ります。違って見える畳を上げて同じ状態にして置くと納得して頂けるのですが。
下の画像は同じ畳表を縦横に置いた物です。
画像右側は緑色に、左側は少々白く(畳表での青みが無いと言いますが)見えると思います。ですが、どちらも新品の同じ畳表なのです。光の具合、繊維の方向でこれだけ色合いが変わります。
畳表、畳縁の縦横での(光のさす具合で)色の違いが有る事をご理解下さい。
決して、違う物を使っている訳では御座いません。